教育機会確保法を知ろう。不登校の現状とこれから。
学校へ行きしぶる我が子
最近我が子が学校へ行くのを嫌がることがあります。
以前は、あんまり気がのらないとか、寝起きが悪くてとか、体育がないからとか
それぐらいの理由だったんですが、
最近になって、本気度が増してきたといいますか、、、
成長期にある反抗期的なことなのか、甘えのようなことなのか、もっと別の原因があるのかまだ様子見だったんですが、
また持ち直して今はフツーに登校している状況です。
ただ、ちょっと感じているのは、担任の先生が受け付けなかったりという部分も
大きく影響してるかもしれないと、子供の話や周りの保護者の話から思っている最中です。
そんなこんなですがまあ、そんなに驚くことでもないです。
私自身も、生きてきて今まで
「なんで学校て行かなきゃいけないんだろう、、、」
とずっと思い続けてますので、実は
「ようやく気づいたか息子!!ほうほう!!」
という気持ちもあります。
(全然大人になれないおばちゃんです)
こんなこと、大きい声ではとても言えません。
だって、批判するでしょ多くの人は。これもし見てる人だってそうかもしれない。
だからここで言ってるんです(;´∀`)
本当に不登校気味になってきたら
話を戻しまして
子供の自我がより芽生えてくると、成長過程でこういうことが、みなさんにも起きてくる可能性があります。
そして、理由は様々にしても、子供が不登校になることもあるかもしれません。
実際、不登校児は近年増加の一途をたどっています。
文部省不登校の調査にて
文科省の2017年の調査ではこのように発表されました。
不登校の人数は全国の国公私立における小、中学生の中で13万4398人。
過去最多であると。
そのうち小学生3万1151人
中学生10万3247人
となっています。
なんだか他人ごとではありません。
というわけで子供が本気で学校行きたくないとなったとして、
どうするべきかの前に今から話すことを知っておきましょ!!
学校へ行きたくないときは休んでもいい法律
それは、2017年3月に施工された「教育機会確保法」です。
知っていましたか?えっ知らなかったの私だけ!?
そうですか、、、
私のような方に簡単にどういう法律か説明しておきます。
「教育機会確保法」とは
日本大百科全書(ニッポニカ)の解説
不登校の子供に、学校外での多様な学びの場を提供することを目的とした法律。正式名称は「義務教育の段階における普通教育に相当する教育の機会の確保等に関する法律」(平成28年法律第105号)。自由民主党、公明党、民進党、おおさか維新の会(現、日本維新の会)など超党派の議員立法で2016年(平成28)12月に成立・公布、同時に一部が先行施行された(2017年2月完全施行)。不登校の児童生徒が通いやすい民間のフリー・スクールや公立の教育支援センター、特別な教育課程をもつ不登校特例校など、学校以外の教育機会を確保する施策を国と自治体の責務とし、必要な財政支援に努めるよう求めている。
教育機会確保法は、学校復帰を大前提としていた従来の不登校対策を転換し、学校外での「多様で適切な学習活動」の重要性を指摘。不登校児童・生徒の無理な通学はかえって状況を悪化させる懸念があるため、子供たちの「休養の必要性」を認めた。こうしたことを踏まえ、国や自治体が子供の状況を継続的に把握し、子供とその親には学校外施設などさまざまな情報を提供するよう求めている。また、第二次世界大戦後の混乱などで義務教育を受けられなかった人が通う夜間中学への就学機会の提供も盛り込んだ。文部科学省によると、2015年度に不登校を理由に30日以上欠席した小中学生は約12万6000人おり、全体に占める割合は1.26%と過去最高になった。そのうち出席日数が年10日以下の小中学生は約1万3000人いる。フリー・スクールは2015年3月時点で全国に474か所あり、少なくとも約4200人の小中学生が通っている。[矢野 武]
わかりやすく言うと
「学校に行きたくないときは休んでもいいですよ。」ということが
法律で認められたということです。
更に、休んでいる間の教育の場を積極的に支援していきます。
という内容です。
これを知っていると、知らないとでは雲泥の差です。
親子や先生が不登校の状況から何とか復帰させなければと
いうあせりや、後ろめたさや不安は今までよりは、はるかに軽減することでしょう。
それでも、まだまだ不登校という響きはやはり世間的には否定的にとらえられやすい
ことでしょうし、もっとこの法律がおおやけになって欲しいなと思ってます。
でも上層機関の立場としては、実際はあまり公にもしたくないのかもしれません。
今問題を抱えていない人々が知っても、いい意味でも悪い意味でも不登校を助長しかねないという懸念とかありそうですし。
まだまだ気になる問題
この法律が出来たおかげで少しでも私たちや子供達が生きやすくなって、「あ~よかったでめたしでめたし~。(めでたしめでたし)」
と終わらせていいのでしょうか。
まだまだ、小学生ユーチューバ―のユタポン?のように、
明るく、
「僕学校行きません。」
ていうノリでの不登校は数少ないでしょう。
(これも、批判的な意見もあるそうですが、私はどちらでもありません。
だって、その後の人生の責任は決めた本人がとるのであって、私たちには関係ないことですもん。)
多くの子は見も心も元気なうちに不登校という選択肢はありません。
すなわち不登校が始まるときにはすでに、にっちもさっちもいかない状況になっています。
子供が毎日我慢して、我慢して、我慢した挙句の果てです。
健康を害したり、命にかかわるような精神状態まで追い詰められた状態です。
中には不登校になるまでに、「死にたい。」とか、「自分なんて。」と自暴自棄になっちゃう子もいるってことです。
ある意味、そういう深刻な状況にならないと、本人が訴えられない教育の場って異常です。
不登校を選択するにも、ギリギリまで我慢せざるおえない学校ってなんなんだろう。
と。
社会のがもっと思想が進んでますよ。
ブラック企業だ~なんて言える場が、まだありますもん。
「教育の場が絶対」「先生のいうことが絶対」になってることの裏返しですよ。
この言い出せない雰囲気。
世の中、変化に応じて企業や社会も順応してるのに、こんなに古い体質のままなのは
学校だけですよ。
ブラック企業だから辞めましたはありでも、
ブラック学校だから辞めましたはない。
親や子たちは、決して捉えることのできない「世間の目」という名の圧力をかけられてます。
そして、私たち大人も「自分が経験してきたから、地域の決められた学校へ行くのが当たり前なんだ。」
じゃなく、もっと柔軟に意識を変えていくことが必要だな~と思います。
私の知人の子で1時期子供が不登校になった子がいました。
「子供を学校に行かせれないなんて、親としてどうなんだ。」
みたいなことを友人に言われたと話していました。
こういう考えもあるのだろうけど、私はまず、不登校問題も含め学校教育について
こういった情報も知っていただき多面的に捉えられる大人が増えてほしいと願っています。